「フィリピンに本をおくる会」の活動

「フィリピンに本をおくる会」の活動は、同団体の代表である金子さんと、打ち合わせの結果、2020年4月より私たちさいちゃれ活動に合流し、さいちゃれプロジェクト活動として、その活動を継続してまいります。



〇「フィリピンに本をおくる会」の活動は
無事3年目を迎え、皆さまのご支援で現地図書館は、地域の皆さんにますます愛され、その存在性を高めています。一年目はラトン図書館の建設、二年目は第2図書館の修理・充実を実現し、今年度はトイレの隣に移築されてしまった第一図書館の移築を目指してきました。しかし適当な土地が見つからない上、十数年を経て雨漏りなど修理を繰り返すので、いっそコンクリートの丈夫な建物にしたらということになり、村議会などと話し合っているようです。二階建てにし、ソーラーを付けたら、夜も学習室になるし、台風時の避難場所にもなるし、と夢は広がっているとのこと、資金も貯めるそうです。 ぜひ、応援したいものです。


〇金子さんの経歴                               
1934年生まれ                               
大学卒業後、昭和32年(1957年)に小学校教員に。
・活動の推移                               
①1995年~2015年 海外教育支援協会にてフィリピン マガタ地区への支援                               
②2015年 海外教育支援協会の解散に伴い、「フィリピンに本を送る会」を立ち上げ                               
③その他、読み聞かせの会、図書推進活動等で活動                               
・マガタ地区について
 ・マニラから約100㎞ 交通の便が悪いのでマガタ迄1日かかる
 ・マニラ ⇒(車)⇒ マンガーハン ⇒ 徒歩で橋を3つ渡る⇒  マガタ
 ・川に挟まれ、崖に囲まれたやせた土地で、山岳少数民族が暮らす   
 ・乾期には車で橋を渡ることができるが、雨期になると橋が埋まるので、泥水の川を歩いて渡る


〇マガタでの活動
 最初に海外教育支援協会学校訪問した時に学校が欲しいという要望があり海外教育支援協会の三本の矢として、以下の支援を計画           
  1.農業教育  2.職業教育   3.識字教育(図書館)                           
  *農業教育は作物が出来ても台風が来ると全て流されてしまうので、続かない
  *職業教育もうまくいかなかった
  *唯一3つ目の教育が根付き、村の人たちの協力を得て、
   第一図書館を建設
   第二図書館は学校の跡地に建設 (小谷先生の支援頂いた寄付で現地の本を購入し、「ひだ文庫」として図書館にコーナーがある。)


〇金子さんのコメント(2018年12月5日埼玉新聞で紹介された金子さんのコメントから)
 フィリピンで職業訓練や図書館建設などの支援活動を行い、現在は解散した有志団体「海外教育支援協会」(東京都豊島区)の活動のうち、絵本を送る活動を引き継ぎ、2015年に発足。会代表を務める金子多美江さん(84)は、小学 校教員を退職後、同協会の活動に参加。友人と初めて現地を訪れた際、持参した日本の絵本に目を輝かせる現地の子どもたちの様子に心動かされたという。
「でも、やはり、現地の皆さんには現地の言葉、タガログ語で読んでほしいと思ったんです」と金子さん。以来、寄贈されたり、古書店で購入した絵本にボランティアが翻訳したタガログ語訳文を貼り重ねた絵本を作成し、年に2、3回、現地へと届けている。


〇2019年現地の訪問予定
・2019年は3名が参加の予定。(費用は個人負担でおおよそ15万円/人)


 受賞おめでとう!!!
認められた私たちの活動 日本子どもの本研究会実践研究賞大賞受賞!
「フイリピンに本をおくる会」の活動を推進している金子多美江さんが、永年会員となっている「日本子どもの本研究会」で、今年50 周年記念に設置された実践研究賞大賞を見事受賞されました。7月29日国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された50周年記念全国大会で表彰式が行われました。
20年以上にわたるフイリピンの山奥、極貧の村の子どもたちに、 学校を建て、図書館3 館を建て、これまで送った本は6 0 00冊を超えました。この本を読む喜びを送り続ける地道な活動は、まさに子どもたちにとって『世界に開く窓』となりました。


〇動画で紹介するマガタ

活動を支援いただく合田さんより提供頂いたマガタ地区紹介の動画です。




フィリピンに本をおくる会の活動通信

全ての活動通信はこちらを参照下さい。